商売において、安く買って高く売ることは基本中の基本。
それをしないで利益が出ることは、絶対にあり得ない。
では知識はどうか。
知識だって、より少ない知識で多くのアウトプットをできた方がいいに決まってる。
もちろん、仕入れに資金を多く使って利益を多くすることだってあるから、
知識も同様の事が言える。
しかし、そのことを考慮に入れたとしても、
世間ではむやみやたらに知識を増やすことを良しとする風潮が多すぎる気がする。
知識を増やすことが悪いと言っているのではない。
それ自体はいいことだと思っている。
しかし、色々な成功者を見てきた中で感じたことは、
知識を増やすということは、そこまで大事な事なのか?ということだ。
中には知識の量がハンパでない人もいる。
だがそうではなく、むしろ俺より頭は悪いんじゃないか?
と思ってしまう人もいる。
彼等の中には、境遇が悪すぎて、
先達の言われた通りに取り組むしかなくて、
やっているうちにうまくいったパターンも多い。
彼等の長所は、知識ではなく言われたことをやり抜くその行動力だったりする。
そう、彼等の成功の本質は、知識ではなくその行動力なのだ。
その行動がセンターピンを捉えた時、彼等は成功する。
知識はアウトプットの量を増やし、質を高めるために仕入れなければならない。
そして最大のアウトプットは何かというと、
知識を伝えることでもなく、噛み砕いて自分の言葉でしゃべれることでもなく、
行動することだと思う。
行動に知識の伝達がともなえば、効果は倍増する。
しかし、行動がなければ知識の伝達は限りなく0に近くなる。
ドラッカーのマネジメント
エッセンシャル版を読んだら19Pにこう書いてあった。
『知識とは正しく適用したとき、もっとも生産的な資源となる。
逆にまちがって使用したとき、もっとも高価でありながら、まったく生産的でない資源となる。』
知識は、増やすためには時間がいる。
そして私は、時間とは最大の資産だと考えている。
知識を増やすリスクだって、考えておかないといけない。